小林聖心について
建学の精神
子どもたちが、
本当の礼拝の精神に
生きる人に育っていくよう
教育すること、
そのために私たちは
生涯を捧げたい。
―創立者 聖マグダレナ・ソフィア・バラ
(1779-1865年)―
創立者の言葉
私の心にはいつも二つの炎が燃えています。
イエスの聖心に対する愛の炎と生徒に
対する愛の炎です。
聖マグダレナ・ソフィア・バラは、教育のすべてを通して、真の礼拝の精神に生きる人を育てたいと望んで、聖心女子学院を創立しました。彼女が願ったのは、しっかりした知性と堅実な実行力、謙遜な心を備え、どのような時代にあっても、感謝と喜びのうちに人とともに生きることのできる賢明な女性の育成でした。
聖マグダレナ・ソフィア・バラについて
1779年12月12日、聖マグダレナ・ソフィア・バラは、革命政治が台頭していたフランスの小さな町に生まれました。司祭をめざしてパリで学んでいた兄の下で幅広い教養と学問を身につけた後、当時、教育に身を捧げる女子修道会を創立しようと考えていたヨゼフ・ヴァラン神父などの指導を受け、1800年11月21日、イエスの聖心(みこころ)に奉献された修道生活を始めます。後の「聖心会」の誕生です。彼女は、激動する当時のフランスの社会にあって、神の栄光と人々の魂を荒廃から救うことを熱望。子女の教育にすべて捧げようと決心し、1801年、アミアンに移り、小さな学校を開きました。
1865年5月25日、彼女はパリで帰天しますが、そのとき聖心会は89の学院と3,536人の会員を擁するまでになっていました。常に愛と信仰に基づいた一貫性のある価値観と行動力で会を導いた功績が、今日へと続いています。
感ずべき御母
おんはは
「マーテル・アドミラビリス」と名づけられた聖母マリアの絵の原画は、ローマ、トリニタ・デイ・モンテの修道院の壁画で、19世紀半ば頃、一修道女によって描かれたものです。「希望」のある未来を示すあけぼのを背景に、ふと手仕事をやめて、心を神にささげる若き聖母マリアの姿。バスケットの上に伏せられた読みかけの本によって示される「学問」への関心、手にする糸紡ぎ機に表される「労働」の貴さ―――ここに祈り、考え、働くという基本的な人間の生きる姿勢が描かれています。また、傍らに咲くユリの花は「清純」の徳を表現。神を信頼して生きた聖母マリアのように、命を育み、大切にし、神と人への愛にこたえていく女性の品位と使命を象徴しています。
この聖母像は、学院の創立者、聖マグダレナ・ソフィア・バラがめざした女性の理想像を表すものとして親しまれてきました。世界各国に広がるどの姉妹校を訪れても、この聖画が創立者の精神を伝えています。
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