校長より
2023.11.08
丘の学び舎 その157
先週の木曜日、創立100周年記念コンサートが、兵庫県立芸術文化センターの大ホールで行われました。指揮は田中祐子氏、演奏は兵庫芸術文化センター管弦楽団で、ソロのバイオリニストとして、小林聖心88回生の木ノ村茉衣さんを迎えました。会場を埋め尽くした1年生〜12年生の児童生徒全員と、保護者、卒業生の皆で、心ゆくまで演奏を楽しみました。
小林聖心の音楽教育の伝統を残してくださったのは、マザー・マイヤーをはじめとする、創設の頃のマザー方です。周年行事には、必ずコンサートでお祝いするのも、その伝統から来ているのでしょう。
田中祐子氏のしなやかな手の動きに合わせて、あるときには柔らかく、またあるときには力強く響き渡る演奏に、時間が経つのも忘れて聴き入りました。木ノ村茉衣さんは在学当時から学院祭などで活躍していましたが、専門の道を歩んで、現在はドイツ留学中です。さらに磨きのかかった演奏を披露してくださいました。
最後は、本校のオーケストラクラブとグリークラブも舞台に上がって仲間入りし、会場一体となっての校歌大合唱となりました。みこころに結ばれた、まさに「Home」でした。
帰り際に、11年生のある生徒が満面の笑顔とともに、「シスター、今日は本当にありがとうございました。」という学校へのお礼を述べてくれました。児童生徒にとって、小林聖心での思い出に残るいい日であったのなら、幸いです。