いよいよ、2023年度が始まりました。学院創立100周年の年度を迎えました。中学校、高等学校の入学式が終わり、今週の小学校入学式で12学年が揃います。一緒に100周年をつくっていく児童生徒たちです。
桜の花はすっかり散ってしまいました。一日でも、ピンクのトンネルを見上げながら、登校してほしかったです。しかし、今度は、青葉の季節を迎え、緑のトンネルが子どもたちを迎えます。コロナも3年の時を経て、新しい段階に入りました。緊張の連続からちょっと解放されて、伸び伸びと新しい学年を楽しんでほしいと心から願っています。
100年前の今頃は、マザー・マイヤーを先頭に、数名のマザーたちが学院創立に向けて走り回っておられたころです。日本語のわからないマザーたちを支えてくださった恩人方のお陰で、1923年5月25日に、住吉聖心女子学院が始まりました。それから、3年後、小林の地に移り、小林聖心女子学院となったのです。
創立にかかわってくださったマザー方の多くは、小林の墓地で眠っておられます。100周年のお祝いを、どんな思いで、天の御国から見守っていてくださることでしょう。キャンパスの樹々が大きく育ち、緑深くなっていることは、一番大きな驚きでしょう。校舎も増えて、景観が変わりました。児童生徒を見てみると、授業の様子が全く違います。100年前には想像もできなかったiPadやPCで、学んでいます。遠く離れた国の人々とも、顔を見ながら交流をしているなんて、夢のようだと思われることでしょう。
様々な変化をきっと喜んでおられることと思います。そして、こんな色々なことが可能になった時代だからこそ、「『みこころの子供』としてできることが沢山ありますよ!」と励ましてくださっているのではないでしょうか。
今年度も、「魂」「知性」「実行力」を備え、創造的にポストコロナを拓いていける子どもたちを育んで参ります。