先週の土曜日、保護者の皆様をお迎えして、小学校の合唱祭が行われましした。3年ぶり、リアルの合唱祭でした。講堂の広さの関係で、2部制となりましたが、Dホールでは同時にライブ配信を行いましたので、全学年ご覧いただくこともできました。
子どもたちの生き生きとした合唱に、大きな喜びをもらいました。1年ごとの成長が声に表れること、そして、やはり、Stage Iの1年生から4年生までと、Stage IIの5年生、6年生の間に、格段の成長が見られことを目の当たりにしました。
それぞれの学年が2曲ずつ発表しましたが、どの曲の歌詞にも深い意味が込められていて、じっと聴き入っていました。こうした歌を毎年歌いながら、歌詞に込められた意味を自分のものにすることができたら、どんなに豊かな世界が一人ひとりの中に広がっていくことでしょう。中でも、6年生が歌った、工藤直子作詞、横山潤子作曲の「ほほう」という曲に、深い感動を覚えました。
左の耳を すませば 遠い遠い昔の音が 聞こえる ・・・
右の耳を すませば 遥か遥か未来の音が 聞こえる・・・
まんまるく目を開けて ぐるりと まわりを見回して
「ほほう!」 僕は鳴く
僕は「今」に いるんだな ほほう!
僕は「ここ」に いるんだな ほほう!
僕は「僕」で いるんだな ほほう!・・・
遠い遠いむかしと 遥か遥かな未来に はさまれて
僕は「僕」で いるんだな
森の知恵者フクロウが、何かに感心するかのように「ほほう」と鳴きながら、一人ひとりの存在の神秘を伝えてくれています。6年生は何を考えながら、この曲を歌っていたのでしょうか。
地球と生きものが歩んでいる途方もなく長い時の流れ。その過去と未来にはさまれて、「今」「ここ」にいる「わたし」。子どもたちがそんな「わたし」として、成長していきますように。