校長より
2022.07.11
丘の学び舎 その178
先週は、小学校でも中高でも、願い事を書いた短冊や、色とりどりの吹き流しで飾られた笹竹を、あちらこちらで見ることができました。みこころ坂には竹林が広がっていますし、校内で手軽に笹竹が手に入るからでしょうか。年に一度の星のまつり、七夕を、小林聖心の子供たちは楽しんでいるようです。どんな願い事を書いているのかしらと、一枚一枚眺めながら、私も、毎年、楽しんでいます。
ところで、そもそも日本には、「五節句」と呼ばれる習慣があります。江戸時代には、定まっていたようです。1月7日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日。節句とは、「季節の節目となる日」のことで、奇数が重なる日です。季節の節目に邪気を祓うための行事を行ったことに由来するようです。
現代の私たちは、節句というと、まずは、3月の桃の節句と5月の端午の節句を思い浮かべますが、七夕も五節句の一つです。梅雨から本格的な夏に向かっていく、確かに季節の変わり目といえるのでしょう。
学校も、夏休みを目前に控え、大きな節目の時を迎えています。4月からの新しい学年での生活を振り返る時です。宿泊行事が待っている学年もいくつかあります。しかし、ここへきて、コロナの第七波到来とのニュースに、再び、学校の中には、緊張感が広がってきています。しかもこの暑さの中、熱中症との狭間で、マスクを取らせたり、つけさせたりと、頭を悩ませることになります。「コロナと共に」の3度目の夏。この2年半のコロナの影響を痛感しながら、子供たちができる限り良い体験を積んで成長できるよう、行事を実践していきたいと考えています。