いよいよ最終日となりました。今日も元気に活動しています。曇り空ですが、穏やかなお天気のもと活動しています。
昨夜には、高山の伝統工芸である一位一刀彫り師のお話をうかがい、「一刀彫り」と呼ばれる理由や、後継者不足や良質な木材の不足によって伝統の技の存続の難しさが分かり、守り継ぐ人の思いにさらに触れる機会となりました。また、さるぼ作りにもチャレンジして、よいお土産ができました。
今日は、高山の朝市見学からスタートです。陣屋前で毎朝開催されている「朝市」でお買い物をしました。家族のことを考えてお土産を選んでいる姿が微笑ましく思います。一位一刀彫りのお店にも行き、お土産を購入している子供もいました。
昼前には岐阜県南部の美濃市を訪れました。「美濃和紙」でも有名な場所です。こちらは、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。昨年の東京五輪でも表彰状にも使われた日本を代表する伝統工芸です。また、「日本一うだつの上がる町」としても有名です。うだつとは、江戸時代、和紙の町を火災から守るために隣の家との間に設けられた防火壁のことです。今は、防火壁としてよりも富の象徴としてその豪華さを競うようになったことから、「うだつが上がる=出世する」という意味になりました。
美濃の地では、子供たちは美濃和紙を使ったかわいい小物作りに挑戦しました。手作りのお土産がまた一つ増えました。また、旧今井家住宅(美濃資料館)や、あかりアート館を訪れ、美濃の歴史や文化に関するお話を聞くなどして過ごしました。お土産タイムも最後まで楽しそうにして購入する姿が見られました。
4日間に渡る宿泊活動も終わりが見えてきました。上高地、白川郷、高山、美濃の各地を巡って、たくさんの人の守り継ぐ思いに触れることができました。また、友だちとの関わりも深める場面が数多く見受けられました。「温故知新」〜守り継ぐ人の思いに触れよう〜というテーマと、「一人は班のみんなのために、班のみんなは一人のために」という学年の目標が、達成できた宿泊活動であったと思います。今まで、コロナ禍のために学校行事が中止、延期、縮小となってきました。それだけに、今回のField Tripが、多くの方のご協力やご支援があって予定通りに実施できたことを子供たちなりに感謝の気持ちを持てたようです。Field Tripは今日で終わります。この感謝の気持ちを大切にして、これから学びはここからがスタートさせてほしいと思います。これからの自分の成長につなげてこそ、今回の宿泊活動が成功したと言えるでしょう。保護者の皆様を始め、関わってくださったすべての方に感謝いたします。