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校長より
2022.04.11
丘の学び舎 その166

キャンパスには色とりどりの花が咲き乱れ、温かな春の陽気が漂う中、いよいよ2022年度が始まりました。中学校と高等学校の入学式が終わり、今日は小学校の入学式。1年生から12年生までが揃いました。
キャンパスに子供たちの声が戻ってくると、こちらも元気をもらいます。児童生徒は一学年ずつ上がり、新しい先生方と出会って、少し緊張気味だけれど新鮮な空気が学校を満たしています。新7年生は入学式の後のオリエンテーションで、4人一組を作って、慣れない校舎を探検して歩きました。どこをどう歩いたらどこへ行くのかがわかり、校舎の中を自由自在に動けるようになるまでに、いったいどれ程かかることでしょう。アントニン・レーモンドによる小林聖心の本館校舎は独特な設計で、傾斜地に立っていることもあり、一階を歩いているといつの間にか二階になったりして、慣れないうちは、迷子になることもしばしばです。この不思議な空間、そして、光と影が調和する学び舎は、子供たちの成長に大きな影響を与えてくれます。
児童生徒には、学校が今年度創立99周年を迎えたことについて話しました。99年の間には、世界大戦や大震災など、様々な危機がありました。その一つひとつを乗り越えて、今日の小林聖心があります。また、99年の歴史の中で、どれほどたくさんのミッショナリーのマザー方、シスターたち、先生方がご尽力くださったことでしょう。忘れてならない恩人の方々もたくさんおられます。在校生は、お世話になった皆様の思いをしっかりと受け止め、自分たちの学年の使命を意識しながら、100周年の先へと繋いでいってくれることでしょう。今年度12年生になる学年は、小学生の頃から、「私たちは100周年へバトンタッチする学年です。」と言い続けてきました。そして、とうとうその学年が最高学年となる年が来ました。神様の祝福溢れる一年となりますように、祈りと共にスタートしました。

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