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校長より
2022.02.07
丘の学び舎 その158

暦の上では春を迎えましたが、日本列島は再び寒波に見舞われています。冷たい風を受けながらも、降り注ぐ明るい日差しに、春がそこまで来ていることを感じさせられます。学校では、今週の土曜日、高等学校の卒業式が予定されています。オミクロンの猛威が続いていますが、感染予防対策に念を入れて、保護者の皆様と喜びを共にしたいと思います。
先週から、講堂の前には、12年生の授業「選択書道」の作品が展示されています。見事な作品が並んでいますが、中でも、中央に展示された「感謝」の二文字が目に飛び込んできます。まるで、今週末に卒業する12年生の心情を伝えているかのような作品です。それにしても、なんと力強い「感謝」でしょうか。
「感謝」とは、漢字が示す通り、深く心が動いたことに対して言葉を発するという意味があります。これまで歩んできた時間の中で、心が深く動いたことの数々。きっと一人ひとりの生徒たちの中に、今頃、甦ってきていることでしょう。特に最後の2年間は、コロナ禍における日々でした。大人にとっても未曾有の経験の中で、きっと心は深く動いていたに違いありません。
この「感謝」の文字を見ていると、慣れ親しんだ学舎を離れ、歩み出そうとしている強い意志も感じ取ることができます。世界は揺れ動きながら、新しい姿に変容していきます。
そんな時代に、未来を拓いていく世代として生を受けた生徒たち。誰しも、変化に不安
覚えるものですが、新しい世界を創り上げていく喜びに、きっと与れることでしょう。
今週の土曜日、12年生がこの「感謝」を胸に、小林の学び舎から旅立っていきます。私たち教職員一同、この生徒たちと共に過ごした日々を感謝しながら、一人ひとりの長い人生の旅において、神様が共に歩んでくださることを心から祈り願いたいと思います。

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