受験シーズンを迎えています。本校を受験してくださった小学生や園児の皆さん、また大学入学共通試験を受験した本校の高校3年生の健闘を祈った土曜日、日曜日でした。一方、オミクロン株の猛威は、止まるところを知りません。受験生も、受験を実施する学校も、感染予防対策にずいぶん神経を使ったことでしょう。日本中の受験生が、この冬、無事に試験を終えることができますように。
新型コロナとの闘いの日々も、そろそろ3年目に突入します。マスクも、消毒も、換気も、そして、黙食も、通常の生活の一部と化しました。たくさんの経験を積んで、伸びていく時期の小学生や中高生にとって、不完全燃焼ともいうべき、不本意な2年間になってしまったことは否めません。しかし、このコロナの経験は、必ずしもネガティブな思い出としてのみ子供たちの心に残っているわけではないようです。昨年11月頃から続いている、12年生(高3)や9年生(中3)との面接では、この2年間、子供たちの中に、驚く程の学びや気づきがあったことに感心します。
一番多いのは、あたり前と思っていたことへの感謝です。学校という場で学べること、友達の存在、家族の有難さ、どれもこれも、休校期間や自粛生活を通して得た気づきです。物事を深く考えるようになったという話にも、深い感銘を覚えました。コロナ前よりは、一人で静かに過ごす時間が増えたこと。その中で、本を読んだり、様々な考えに触れたりしながら、自分はどう思うのかじっくり考えたという経験は、何物にも代え難いようです。テレワークをしている親御さんの姿から、社会人として働くことの責任を学んだ生徒、やりたいことをやれないというもどかしさを越えて、視点を変えることで新しい世界に開かれていった生徒等、コロナ禍において、私の想像を遥かに超える一人ひとりの成長があったことに喜びを感じました。
まだまだ続くであろう「コロナと共に」の生活が、これからも児童生徒にとっての学びの時、成長の時でありますように。そして、一日も早く、晴れ晴れとした日が来ますように。
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校長より
2022.01.17
丘の学び舎 その155