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校長より
2021.05.24
丘の学び舎 その123

明日5月25日は、聖心女子学院の創立者聖マグダレナ・ソフィア・バラの祝日です。先週の金曜日にお祝いすることになっていましたが、あいにくの警報で家庭学習となり、学校で予定されていた行事はできませんでした。昨年に続き、残念でなりません。200年以上の時を超えて、世界30ヵ国140以上の姉妹校で創立者を祝い続けているということは、本当に驚くべきことです。創立者のことを知れば知るほど、慕われるだけの魅力を感じずにはいられません。
アフリカのコンゴ民主共和国、キンシャサの学校から、写真とともにお便りが発信されています。例年は、聖マグダレナ・ソフィアの祝日を盛大に祝っているのだそうです。まずはごミサで祝い、その後、お食事や歌やダンスがあって、皆で楽しい時を過ごすようです。しかし、今年は新型コロナのことがあって、小さなお祝いになるとのこと。どこの国でもお祝いは縮小で淋しい限りですが、創立者はこの世界の状況に心を痛めながら、見守り続けていてくださることでしょう。
「私の心にはいつも二つの炎が燃えています。イエスの聖心(みこころ)に対する愛の炎と子どもたちに対する愛の炎です。」という創立者の言葉が残されています。この二つの愛の炎が聖心女子学院をつくり、やがて世代を超え、国を超えて、受け継がれてきました。どの聖心の学校で学ぶ子どもたちも、受け継いだ愛の炎をそれぞれの魂の奥深くで燃やし続け、頂いた自分の命を、周りの人のため、社会や世界のために喜んで使いたいと、使命感を持って飛び立っていってほしいものです。そんな女の子でこの世界を一杯にしたいという一人の女性の大きな夢が、聖心女子学院をつくりました。
同じ愛の炎を受け継ぎ、ポストコロナを拓いていく仲間が世界中にたくさんいるということを忘れずに、今年も世界中の子供たちと心を合わせてお祝いします。

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