例年より3週間程早い梅雨入りのようです。近畿地方も梅雨に入ったとの発表がありました。大雨の心配な季節の到来です。
最近、学校のキャンパスでは、タブレット端末やタブレットPCを抱えて歩く児童生徒の姿をよく見かけるようになりました。情報端末が文房具の一つとして定着した感があります。今年度から小学生一人一台のタブレット端末が完備されましたので、1年生から12年生まで、すべての児童生徒が情報端末を持って勉強していることになります。
3年前に中高で一人一台のタブレットPCが始まった時、「これからの子ども達はICTと関係なく生きることができません。情報端末は文房具の一つです。学校のねらいは、賢く判断し、正しく、有効に、安全にICT使える人を育てることです。」と保護者の皆様に説明したのを思い出します。まずは、大人の意識を変える必要がありました。
学校教育におけるICTのイメージをすっかりと覆してくれたのは、昨年のほぼ3ヶ月に及ぶ休校の体験でした。感染症との闘いという思いがけない出来事が教師の意識を変え、オンライン学習を学校生活の一部に変えてしまったのです。望みもしない、未曾有の体験が、学びのスタイルに新しい可能性を拓いてくれました。対面で出会えない、密になれない、そんな状況を乗り越えるためのICTを利用した工夫も、次々と学校の中で展開されていきました。
小林聖心のICT教育の根本にあるのは、「思考力」を育てるということです。振り回されるのではなく主体的にICTを活用し、より深く考えたり、考えたことを表現したり、友達と共有したりするために使います。そして、何よりもデジタルが進めば進むほど、アナログを大切にする必要があります。その両者を使い分けることができる力を身につけることは、学校教育においてとても大切であると考えています。
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校長より
2021.05.17
丘の学び舎 その122