校長より
2020.05.08
丘の学び舎 その48(中高生版)
中高生の皆さんへ
今度の日曜日は、母の日ですね。お母様のために何かしようと、そろそろ考えているのでしょうか。私には、もうすぐ89歳になる母がいますが、遠くまで会いに行くこともままならず、せめてもいつもの電話となりそうです。
今日、皆さんに、是非、紹介したい詩があります。シスター古木涼子(イエスのカリタス修道女会)がおつくりになった「いのち」という歌の詞の一部です。
いのちがこんなに尊いのは この世にたったひとつだから
命がこんなにきれいなのは 神さまが心こめてるから
いのちがこんなに愛しいのは それはあなた あなたのいのちだから
皆さんがこの世に生を受けて、初めて抱っこしていただいたのが、お母様だったでしょう。
そのお母様は、きっとこのような気持ちであなたを見つめ、抱っこしてくださったのだと思います。「かけがえのないあなた」とのご対面です。
母の日に、日頃の感謝を込めて何かをすることで、お母様に喜んでいただけるのはとてもいいことです。でもその前に、是非、最初に抱っこしていただいた時の、お母様のまなざしと思いを感じてみてください。
お母様が注いでくださったまなざしの奥にあったのは、神様のまなざしです。「神はお造りになったすべてのものを御覧になった。見よ、それは極めて良かった。」(創世記1:31)
「良かった」というのは、神様の感動あふれる言葉です。「よしよし、なんて愛おしい!」
母の日に、お母様はもちろんのこと、あなたに至るまでのたくさんのいのちのつながりに思いを馳せてみましょう。そして、それぞれのいのちの源である大いなる神様に、感謝する日でもありますように。
小林聖心南庭の聖母子像