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校長より
2020.05.04
丘の学び舎 その44(中高生版)

中高生の皆さんへ
先週はお天気が続き、気持ちの良い毎日でした。ロザリオヒルを散歩していると、小学生が「春みつけ」をしている様子が目に浮かんできました。生活科の授業の一環です。春らしい植物を見つけたり、シロツメ草で首飾りを作ったりして楽しんでいた姿が甦ってきます。「〇〇みつけ」というのは、皆さんも楽しかった思い出はないでしょうか。見つけたものは、どんな小さなものでも、喜びを与えてくれたと思います。
「見つける」という言葉は普段何気なく使っていますが、とても素敵な言葉です。どんな意味が込められていると思いますか。まず、すぐに思いつくのが、発見するとか、見つけ出すということでしょうか。他にも、出会う、めぐり合うという意味があります。また、気がつくとか、分かるという意味でも使いますし、位置を突き止めるとか、捜しあてるという場合にも使います。様々なニュアンスのこもった言葉なのです。
「春みつけ」をしている時は、こんな「見つける」を総動員して、いいものを見つけているのではないでしょうか。自分で捜し求めるのですが、予期せぬ偶然の出会いでもあります。でも、それに気づき、発見するという自分からの働きかけがあるからこそ、「春みつけ」は成り立つのです。
先週のある朝、学校へ行こうとしてロザリオヒルを歩いていると、まだ小さい青梅が2つ転がっているのを見つけました。梅の実が熟すのはだいたい6月ですから、まだ早くて小ぶりでした。カラスがいたずらでもして、落としたのでしょうか。温かい日差しの中でこの青梅を見つけ、ちょっと季節を先取りしたようで嬉しくなりました。
緊急事態宣言の中、行動範囲はかなり狭まっている毎日です。でもひょっとしたら、見慣れた家の中でも、あるいは家の周辺でも、何か見つけることはできるかもしれませんよ。小さなことに気づいて喜べる日々を送りたいです。

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