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校長より
2020.04.16
丘の学び舎 その32(中高版)

中高生の皆さんへ

お変わりありませんか。今日は、皆さんに、小林聖心の音をお伝えしたいと思います。といっても、校内は静まり返っているのですが、この春、私の心を和ませてくれている音、鳥のさえずりについてお話します。人間が新型コロナウィルスのことで心を騒がせているこの時も、鳥たちは春の到来を喜び祝うかのように、いつもの年と変わらないさえずりで小林の丘を賑やかにしてくれています。
阪急小林駅から学校に上る道の右手一帯に広がるこんもりとした森。これは、町の中にありながら、沢山の種類の野鳥が生息する貴重な森であるという話を、以前、「宝塚野鳥の会」の方から伺ったことがあります。ホトトギス、カッコウ、ツグミ、キビタキ、 オオルリ、ハクセキレイ、キセキレイ、ジョウビタキ、シジュウガラ、ウグイス、モズ、メジロ、 コゲラ、フクロウ、キジ等、他にもまだまだたくさん、ここに集う野鳥がいるそうです。皆さんは、この中でいくつぐらい知っていますか。そして、それぞれの鳥の姿かたちとさえずりを見分けることができるでしょうか。
この春の私の発見は、フクロウです。ある夜、「ホー、ホー」と一定の間隔で鳴り響く低い音を聞き、これは何かと耳をそばだてました。最初は何かの電子音か警報アラームかと思いましたが、よく聴いているうちに、「フクロウだ!」と思いつきました。姿はまだ見たことがありませんが、あの日以来、朝な夕な「ホー、ホー」と鳴いているフクロウに、親しみを覚えるようになりました。
「空の鳥をよく見なさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、倉に納めもしない。だが、あなたがたの天の父は、鳥を養ってくださる。」(マタイによる福音書6:26) 今日も、学校では、様々な音色の楽しげなさえずりが聞こえてきます。不安の中にいる私たちのことを、心にかけ、養ってくださっている神様に思いを馳せ、一日を過ごせますように。

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