高等学校
2019.07.25
フィリピン体験学習だより 第2日目
私たちが到着するまでフィリピンではずっと雨が続いていたそうですが、今日は気持ちの良い青空が広がりました。
午前中は、10日間の共同生活を送る仲間との関係を深めることを目的とした共同体作りを行いました。小グループに分かれて互いの共通点を探ったり、紙だけを使ってどれだけ高いタワーを作ることができるかという課題に取り組んだりしました。所属する学校や学年の垣根を越え、互いの距離をぐっと縮めることができました。
その後、シスター有田からフィリピンの歴史についての講義を受けました。フィリピンが、日本も含め多くの国に植民地として支配されてきたことや、そのことが現代のフィリピンにどのような影を落としているのかということを学びました。歴史が、単なる「過去のこと」ではなく、「今」とつながっていることを改めて認識しました。
午後は、フィリピンをスペインからの独立へと導いた英雄ホセ・リサールの資料館や記念公園、サンチアゴ要塞などをめぐり、午前中に学んだ歴史を自分の目で確かめて歩きました。特にサンチアゴ要塞は、旧日本軍が戦時中に指令本部として使っていたということを知り、自分たちとフィリピンとの関係の深さを考えずにはいられない様子でした。また、フィリピンでもっとも古い歴史をもつ聖アウグスチノ教会も訪問しました。
夜、それぞれが学んだことを語り合う「分かち合い」では、「現実を知ることの大切さがわかった」「自分にできることをこの体験学習の中で見つけたい」など、二日間で感じたことを素直に発言する姿がありました。生徒たちは、五感と心をフルに働かせてフィリピンを体験しています。