小林聖心について

Top > 小林聖心について > 校長あいさつ・校歌・学院の歴史

校長あいさつ

希望の風にのって

「この学校に入ると、幸せになる」――、前任校の校長になりたての頃、カナダの姉妹校を訪ねた時、あちらの校長(現在は東京の聖心インターナショナルスクール校長のシスター)に言われた忘れがたい言葉です。長期留学をしている生徒の様子を見にいったのですが、彼女はもちろんのこと、児童・生徒たちの表情がその言葉を物語っていました。
もちろん廊下で泣いている生徒なども見かけました。社会に出たら、自分に都合の良いように事が動くわけではありませんので、在学中に多様な経験をしながら成長していくことはむしろ大切なことです。

幸福は人間存在の召命であり、すべての人にとっての目標です。・・・
わたしたちはどんな幸福を期待し、望んでいるのでしょうか。刹那的
な喜びでもなければ、かりそめの満足でもありません。・・・わたしたち
は、自分を開花させるもの、すなわち愛において達成される幸福を必要
としています。

教皇フランシスコ 
2025年大勅書「希望は欺かない」

小林聖心女子学院の子どもたちは、卒業する時、本当の幸せとは何かを心の深みで理解し、自らの夢を実現する力を
まとって坂を下りていきます。世界は、日々、新しくなっていきます。多様な学びを通して、自らの人生を主体的に
築き上げていく小林聖心生――、その輝きこそ、私たちの希望です。

最後に、私自身のことを分かち合います。2025年4月より校長に着任いたしました。シスターになりたての頃、
4年間、小林聖心に、その後、養成期間を経て東京の聖心に、2025年3月までは不二聖心におりました。

これまで小林聖心女子学院にかかわってこられたすべての方々の思いとエールに支えられながら、希望の風にのって、
子どもたち・教職員と共に、学院の新たな扉を開いてまいります。どうぞ、よろしくお願いいたします。

校長 大原 眞実

校長 大原 眞実

学院の歴史

聖心女子学院は、1800年にフランスで創立されたカトリック女子修道会「聖心会」を母体としています。創立者聖マグダレナ・ソフィア・バラはフランス革命の混乱期に成長するなかで、女性の担う社会的責任の大きさを痛感し、女子教育を目的とする聖心会を創立しました。その名称は、キリストの愛の象徴である「聖心(みこころ)」に由来します。

住吉にあった創立当初の校舎

学院の沿革

1908年(明治41年) ○聖心会会員来日
○東京に「聖心女子学院」創立
1923年(大正12年) ○兵庫県岡本に修道院開設
○兵庫県武庫郡住吉鴨子ヶ原に「住吉聖心女子学院」創立
1926年(大正15年) ○現在地に移転「小林聖心女子学院」と改称
1948年(昭和23年) ○東京に聖心女子大学開学
1949年(昭和24年) ○聖心女子大学小林分校開設
1966年(昭和41年) ○聖心女子大学小林分校、東京の本校に併合
1967年(昭和42年) ○東京に「聖心女子学院専修学校」創立、1976年(昭和51年)専門学校に改称
2000年(平成12年) ○聖心会創立200周年を祝う
2023年(令和5年) ○学院創立100周年

小林に移転当時の本館校舎

1930年代の寄宿舎スタディールーム

院長様のフィースト(伝統的な行事)

マザーテレサ来校(1982年4月)

聖心会について

日本における120人余の聖心会会員は、学校での教育はもとより、さまざまな仕事を通して創立者が抱いたヴィジョンを受け継ぎ、人間育成に努めています。
聖心会は、創立当初から「国際性」をひとつの特色とし、世界の現実に目を向け、そのなかに示されているキリストの呼びかけを、祈りを通して聴いています。現在は、40カ国に2,600人余の会員が国際共同体として、世界のニーズに応えるよう尽力。聖心会日本管区は、2008年に、来日100周年を迎えました。

pagetop