校長より
2023.01.16
丘の学び舎 その128
松の内も過ぎ、お正月ムードが終わるとともに、受験シーズン突入です。この土日には、私立中学校の入試や、大学入学共通テストが行われました。ここまで頑張ってきた成果を、しっかりと発揮できたことを祈っています。
小林聖心では、明日1月17日、阪神淡路大震災を追悼して祈ります。あの日もちょうど火曜日でした。6434人の犠牲者を出した大地震から28年の時が流れました。最愛の家族や友人を亡くしたり、大きな被害を受けたりした方々は、この28年間、筆舌に尽くしがたい日々を送られたことでしょう。
現在の中高生にとって、阪神淡路大震災は過去のできごとになってしまったようです。しかし、毎年、1月17日には、学院を挙げて、あの日を思い、祈ることにしています。小林聖心も甚大な被害を受けました。学校の建物はもちろんこと、小学生を一人亡くすという悲しい出来事もありました。体験なさった方々の話を聞くにつけ、また、倒れた「イエスの聖心」のご像や本の散乱した学習センター(図書館)の写真を見るにつけ、地震の凄まじさを実感させられます。学校の100年の歴史の中で、忘れられない、また忘れてならない出来事です。
校長室にも、あの日を忘れないためのものが飾られています。地震で上部の金具が折れた時計です。時計自体は動いていますので、当時の校長から引き継いで、飾ってあります。私自身への教訓です。今年もこの時計を眺めながら、いつ何時、襲ってくるかわからない緊急事態に備え、対応できるよう、心を新たにしていきたいと思います。