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校長より
2022.12.19
丘の学び舎 その126

いよいよ、今年最後の学校生活の週を迎えました。小学校も中高も、クリスマスのお祝い一色の週です。今年から、ウィッシングはStageごとでお祝いします。StageⅠは火曜日、StageⅡとⅢは、水曜日です。そして、キャロルも復活します。3年ぶりに小林聖心らしいクリスマスのお祝いが戻って来て、とても嬉しいです。

StageⅠは、小学校4年生が代表となって演じる劇を中心にクリスマスをお祝いします。今年の劇は、「クリスマスのりんご」です。小林聖心の子どもたちが大好きなお話です。主人公は時計職人のヘルマン。ヘルマンの住んでいる街では、クリスマスの夜に聖堂の聖母マリアと幼子イエスに贈り物を捧げる習わしがあります。ヘルマンは、いつも素敵な贈り物を捧げたいと思っているのですが、困っている人に出会うと何でもあげてしまって、なかなかイエス様に立派な贈り物ができません。

ある年のこと。心を込めて、最高に美しい時計を完成し、お捧げする準備をしていましたが、クリスマスの前の日、困っている子どもたちを助けるために、止むを得ず売ってしまったのです。手元に残っていたのは、たった一個のリンゴです。クリスマスの日、ヘルマンは申し訳ない気持ち一杯で、イエス様にりんごを捧げました。その時です。奇跡が起こりました。イエス様が手を差し伸べて、そのりんごを取ろうとなさいました。それは、イエス様がヘルマンの贈り物をとても喜んだということのしるしでした。

今年も、児童生徒は、プラクティスを通して、神様からの贈り物である幼子イエス様をお迎えする準備をし、自分も、神様に喜ばれる贈り物ができる人になるよう、努めてきました。小さなヘルマンが何人も誕生したことでしょう。

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