校長より
2022.04.25
丘の学び舎 その168
若葉が春雨に濡れて、しっとりとした季節を迎えています。新しい学年、新しいクラスの仲間とも少しずつ慣れ親しみ、学校中で学院祭のムードが高まってきています。
文字通りの学院を挙げての学院祭。今年は、昨年よりさらに進んだハイブリッド型になります。ロッタリーも復活しました。5年生6年生は7年生と一緒にゲームを担当し、お客様は1年生~4年生です。8年生以上は、クラブ発表や自由企画で、日頃の成果を発表します。保護者の皆様にもおいでいただくことができますので、今年の学院祭はきっと盛り上がることでしょう。
この時期、校舎を歩いていると、新学年らしく、様々な装飾や掲示物が目に入ってきます。小学校校舎でいつも目に留まるのが、ソフィーセンター(図書館)の正面入り口です。その時々の季節に合わせた装飾で、子供たちをひきつけています。ソフィ-センターは子供たちが大好きな場所です。ここで、素敵な本に出会うことは、子供の一生を変えるといっても過言ではありません。
学研教育総合研究所のデータによると、小学生の読書量はこの30年で3分の1に減少したとのことですが、小林聖心で見る限り、そのようなことは全く感じさせられません。コロナ禍で入館制限もありましたが、休み時間になると、いつも賑わっています。授業でタブレット端末を使うことは日常と化していますが、本の魅力が失われるわけではありません。本には本ならではの、何にも代えがたい魅力が潜んでいることを、子供たちはよく知っています。
今年入学した1年生は、この1年間で何冊の本に出会うことでしょう。そして、それらの本から、どれ程貴重な人生の糧を得ていくことでしょう。ソフィーセンターの扉の向こうに、無限のソフィー(知恵)が広がっています。