校長より
2022.03.07
丘の学び舎 その162
新型コロナ感染拡大第六波の遅々たる減少と、ウクライナへのロシアによる軍事侵攻という緊張感に、春の訪れも手放しで喜べないような日々です。しかし、春は確かに足音を立てて、近づいてきています。
先日、学校のホームページでもお知らせしましたように、現在、北京で開催中のパラリンピックに、本校63回生神山則子さんが出場しています。アルペンスキー全種目に出場予定です。小学校では、神山さんからのビデオレターが届き、子供たちの応援の気運も高まっています。中高でも、先輩の神山さんの活躍を願って、エールを送っています。卒業生の応援も、力強いです。
ところで、私は、神山さんが中学校1年生の時と2年生の時、授業を担当していました。物静かでいつもニコニコしていた神山さん。袴をはいて、凛々しい姿でなぎなたをしていた姿が強く印象に残っています。
その神山さんと再会したのが、もう10年近く前のことになります。時々、修道院での祈りの集いに参加し、仲間と分かち合いをしながら、一緒に祈っていたのが懐かしいです。24歳の頃から、病気の影響で、左半身が思うように動かなくなってきたとのことでしたが、そこは、スポーツ万能の神山さんのこと。自分にできるスポーツを楽しんでいること等、話してくれていました。そして、久しぶりに知らせを聞いたのが、今回のパラリンピック出場のニュースでした。
何かある度に、「次は何をしようかな!?」と考える神山さん。その時々に、自分のできることを楽しみ、周りの人も喜んでくれたら、またそれも嬉しい。そんな神山さんが、持てる力を精一杯発揮してくれることを、心から願って応援しています。