全学院
2014.09.05
巡礼の旅 グルノーブル編
旅の後半は、フランスに戻り聖フィリピン・デュシェーンと聖マグダレナ・ソフィアの生い立ち、お二人の関係を巡る旅となりました。
<グルノーブル編>
ローマからマルセイユへ飛行機で移動し、バスに乗り換え3時間30分かけてグルノーブルという町に入りました。
グルノーブルは、フランスの南東部に位置する都市で、聖フィリピン・デュシェーンが生まれ育った町です。
わたしたちは、聖フィリピン・デュシェーンが通ったサントマリ・ドンオウ教会や、彼女の生家を訪れることができました。
フィリピンの父は、当時グルノーブルの地方議員であり啓蒙思想に強く影響を受けた力のある成功者でした。サントマリ・ドンオウ修道会の学校で育ったフィリピンは、修道女への道を望みますが、両親に受け入れられず、一度修道院から自宅に引き戻されます。しかしフィリピンは、五年間もの間、家の中で修道女のような生活をおくるようになったそうです。
しかしフィリピンの強い熱意と信仰により、とうとう彼女は1788年修練女の黒い修道服と白いベールを受ける事ができたのです。
サントマリ・ドンオウには、今でもフィリピンと聖マグダレナ・ソフィアが出会ったと考えられている石畳の坂道もそのまま残っていました。
聖フィリピン・デュシェーンの聖遺物が保管されているサンティボー教会では、命がけでアメリカの辺境の地へ渡り、生涯をかけて聖心の教えを広めてくださった事に心から感謝し祈りを捧げました。