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校長より
2021.04.12
丘の学び舎 その117

先週は、小・中・高それぞれの入学式が終わり、1年生~12年生揃っての学校生活が始まりました。色とりどりの花が咲き誇るキャンパスは、新しい命の輝きに満ちています。
しかし、コロナをめぐる情報は、感染拡大の一途を辿っています。緊張の伴う学年初めとなりました。今年度も、予防対策を徹底しながら、生徒の活動の幅はできる限り狭めないよう努め、よい一年にしていきたいと思います。
ところで、今年度の小中高の重点目標は、昨年度に引き続き、「Be Artisans of Hope希望のつくり手でありなさい」です。コロナ禍にあって、世界中の聖心女子学院と心を合わせ、希望の種を蒔くことができるよう、取り組んでいきたいと思います。
教皇フランシスコがパンデミックに際して、唱えられた祈りを中高「始業の日」の話で引用しました。「父なる神が皆さんを祝福し、その愛で満たし、守ってくださいますように。くじけずに立ち続け、失望せずにいられる力、希望する力を与えてくださいますように。」 『 くじけずに立ち続け、失望せずにいられる力、希望する力』という言葉に、強い感銘を受けました。確かに私たち人間は希望を抱くために力が必要です。失望するのはとても簡単ですし、希望が持てない理由をあれこれ並べて、ため息をつくことも簡単です。希望など、いったいどこにあるのかと思いたくなるようなコロナ禍にあって、失望せずにいられる力は神様からいただかない限り、自分からは沸き起こってこないように感じます。
私たちが経験することには、たとえすぐにはわからなくても、必ず意味があります。どんな経験からも何かを学ぶことができ、その学んだことから、必ず、新しい何かを神様が見せてくださいます。そこに希望があるのではないでしょうか。
今年度、生徒も先生も心を合わせ、『くじけずに立ち続け、失望せずにいられる力、希望する力』を祈り続ける一年にしたいと思います。そうすれば、学院全体が「希望のつくり手」となっていくことができるでしょう。

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