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校長より
2020.12.07
丘の学び舎 その99

12月7日
今日、学校では、「無原罪の聖マリアの祭日」をお祝いします。「無原罪の聖マリア」とは、「救い主イエス・キリストの母マリアが、神様の特別なお恵みにより、命の始まりの瞬間から、罪の汚れのない、神の母にふさわしいものとされていた」というカトリックの信仰箇条の一つです。神の母となる使命を告げた大天使ガブリエルのことば通り、聖母マリアは神の恵みに満ちた方で、神の母にふさしい清さと慈しみ深さを備えた方でした。
この祭日に、世界中の聖心女子学院では、「百合の行列(Lily Procession)」という伝統行事を行います。一人ひとり百合の花を手にマリア様の前に進み出て、世界中の聖心女子学院共通の祈りを唱えます。「私たちの心の百合(神様への信頼に満ちた真直ぐな清い心)をお捧げします。いつまでも清く保つことができますようお守りください。(O Mary, I give you the lily of my heart. Be its guardian forever.)」マリア様に倣い、それぞれの生きる姿勢、また日々の務めや思いやりに満ちた行いを通して、神様の愛を証しすることができるよう、お祈りするのです。
小林聖心では、ここ数年、ステージごと(12年を3つに分けた4年ごとの単位)でお祝いします。Stage I(1年生~4年生)は、マリア様の美しさを体験できるよう、百合の花と沢山のろうそくで飾られた聖母像に、百合の花を捧げます。StageⅡ(5年生~8年生)では、百合の花を胸近くに抱いて聖堂までの長い距離を静々と歩き、自分の身体も美しく整えて、マリア様に百合の花を捧げることを大切にしています。活発な年代の子供たちにとっては大切な経験です。StageⅢ(9年生~12年生)は、12年生の3名の生徒の分かち合いを聞きます。自分は将来どんな生き方をしたいと考えているかという分かち合いです。マリア様に重ね合わせて、自分自身の生き方を考える、貴重なひと時となっています。
今年も、この行事を通して、一人ひとりの児童生徒がマリア様の心にふれ、マリア様のような清い心をいただくことができますように。

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