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校長より
2020.06.04
丘の学び舎 その67(中高生版)

中高生の皆さんへ
今日は3年生と11年生が登校してきます。マスク姿で表情はわかりづらいですが、皆さんの元気な姿を拝見して、本当に嬉しいです。この3ヶ月の間に背が伸びたり、大人っぽくなったりして、一人ひとりの成長を感じています。
新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、様々なカタカナことばが日常的に使われるようになりました。皆さんもよく目にしたり、耳にしたりしていることでしょう。世界中が巻き込まれていますので、感染症対応の特別な表現が英語圏から入り、そのままカタカナにして使っている結果といえるのでしょう。その中の一つ、「ソーシャル・ディスタンシング(social distancing)のことが、英語のnativeの先生との間で話題になりました。「『Social distancing』はよくない。今、守らなければならないのは『フィジカル・ディスタンシングPhysical distancing』だ。心は近くていいのだから。」と力を込めて話されるのを聞き、非常に納得しました。私たちが注意しなければならないのは、ウィルスをあげたりもらったりしないために、体と体の間に距離を置くということです。それは決して、自分の身を守るために人とは関わらないようにしなさい、という呼びかけではないはずです。
マスクで口元を覆い、互いに近寄らないようにしたり、話す時にも声量を下げたりしていると、人とどのように関わったらよいのか、わからなくなることがあるのかもしれません。しかし、こんな非常事態の経験を通して、自分のためだけに自分を守るのではなく、みんなのために自分を守るのだという姿勢を培い、相手を大事にするということを基準に判断し行動できる人に成長してほしいと心から願っています。一人ひとりのかけがえのなさに配慮しながら、助け合い、守りあう共同体が、学校の中にも、社会の中にも広がっていきますように。

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