校長より
2020.06.03
丘の学び舎 その66(中高生版)
中高生の皆さんへ
昨日は5年生と9年生が登校し、今日は、4年生と10年生です。毎日、次々と皆さんにお目にかかれて嬉しい週です。
6月といえば紫陽花ですね。梅雨時の沈みがちな気持ちをさわやかにしてくれる、本当に有難いお花です。ロザリオヒルの紫陽花も日に日に美しくなってきました。登校した人は、気がついたでしょうか。
今日は、この季節になると思い出す本についてお話したいと思います。「しばわんこ和の心」(川浦良枝 絵と文)という本です。和のこころを持った柴犬「しばわんこ」が、四季折々の「和」の暮らしを楽しく教えてくれる、何冊ものシリーズになった絵本です。様々な観点から、日本の伝統的な暮らし方を、柔らかい色合いのイラストと共に紹介しています。四季の移ろいを感じながら生活する「和」の世界に、思わず引き込まれ、心和んでいきます。
紫陽花の季節に思い出すのは、「しばわんこ和のこころ2 -四季の喜び-」の中に出てくる、この季節ならではの美しい和菓子です。多分、皆さんも知っているのではないでしょうか。さいの目に切った紫色の錦玉かんで白小豆を包み、淡雪でふんわりと仕上げたお菓子です。見るからに紫陽花です。いつかは必ず作りたいと思いながら、一度も実現できていないお菓子ですが、この絵本を見ているだけで作った気分になり、嬉しくなります。季節を表す日本の和菓子は、どれも本当に芸術作品です。
旬の野菜が出回り始めました。一年中お店に並んでいるけれど今が一番美味しいという夏野菜もたくさんあります。少しずつ登校が始まり、細心の注意を払って新しい生活様式に慣れていかなければならないこの時期。身近なところで季節を味わうことを通して、日常生活の中に潤いを見出していけるといいですね。