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校長より
2020.06.01
丘の学び舎 その64(中高生版)

中高生の皆さんへ
先週は、今年度初めて登校してきた1年生と7年生にお会いできて、とても嬉しいひと時でした。予防対策のもと、ワクワクとドキドキが混じったような登校だったことでしょう。感染状況ばかりに気を取られて過ごしているうちに、気がついたらもう6月です。今週は、小と中高、毎日それぞれ一学年ずつ登校してきますので、また楽しみです。子供たちのいる学校は、やはりいいですね。
ところで、6月は「みこころの月」です。聖心で学ぶ児童生徒にとっては、学校名の由来であるイエス様の心を思い起こして祝う大切な月です。世界中の聖心女子学院のどの学校も、必ずキャンパスには「みこころのご像」が立っています。小林聖心であれば、中学校の通用口向かって右側、「我に来たれ(Come to me)」の言葉とともに、両手を広げて私たちを迎えてくださる「みこころのご像」です。胸のところに、燃える心臓が描かれていますが、それは、イエス・キリストの燃えるような愛を表しています。17世紀に始まった表現です。
聖心女子学院の母体である聖心会は、「イエスのみこころの愛」を伝えるという使命とともに始まった修道会です。かつては聖心会のロゴの中に心臓が描かれていましたが、現在は、世界を抱く赤い「Open Heart」です。
赤いハートはもちろんイエス様の燃える愛です。決して閉じることのない、世界に向かっていつも開かれた心です。開かれたところに描かれている十字架はイエス様が味わった痛みや苦しみを表現しています。イエスのみこころは常に開かれているが故に、苦しみも悲しみも全部引き受けてくださるのです。暴力、貧困、格差、差別、不正、自然破壊、そして感染症等、世界の現実の中で人間とともに苦しみ、愛し続けてくださるイエスのみこころ。このような愛はコンパッション(Compassion〔共に痛む愛〕)です。愛する相手の痛みを放っておけず、共に苦しんでくださる愛です。
「みこころの子供」である皆さんは、「私のもとに来なさい」と招かれています。新型コロナウィルスに怯える世界の人々と共に、イエス様のところへ行きましょう。そして、赤い「Open Heart」の熱い思いに触れることができますように。

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