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小学校
2016.03.10
保健授業 「『ありがとう』と言いたくなりました。」

黒板に貼られた真っ白の画用紙。養護教諭の鈴木先生が、その紙を指さしながら、2年生の子どもたちに語りかけます。

「どの子もみんな、最初はこの点ぐらいの大きさだったんだよ。」子どもたちは「え?何も見えないよ!」と驚きの声をあげました。画用紙には鉛筆の先で、ほんの少しだけ点がつけられているのですが、近づかないと見えません。そんな点から始まった自分たちが、やがて米粒ほどになり、心臓が動き出し、手足を動かし始め、指を吸い、耳も聞こえるようになっていく。10カ月をかけて、ゆっくりと成長していく生命の様子に、子どもたちは興味津々。

同時に、生まれてくるまでの間、お母さんがどれほど大変な思いをするのかや、家族が互いに助け合うことも学びました。胎児、胎盤、羊水の重さを自分で持ってみて、その重さにびっくりしていました。

「お母さんが、こんなに大変な思いをして生んでくれたことが分かりました。 お母さんに、ありがとうと言いたくなりました。」

自分に注がれている家族の愛に、改めて気づいたのでしょう。感想を言う子どもたちの顔は、とてもうれしそうでした。

    

 

 

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