校長より
2023.10.04
丘の学び舎 その153
爽やかな秋晴れの季節がやってきました。空が澄んで高く感じられます。私たちもこんな澄んだ心で神様に心を向けて過ごしたい、そんな気持ちにさせられる秋の空です。いよいよ運動場からは、ダンスの音楽が聞こえてきます。StageⅢの生徒たちが、創作ダンスの完成に向けて、一丸となって取り組んでいます。StageⅢ体育祭の山場は、何といっても学年の創作ダンスですので、生徒たちは準備に余念がありません。
この創作ダンスをつくる過程を見ていると、本当に感心します。時代の変化を感じずにはいられません。一昔前までは、場面ごとの体型を紙に描いて、それをコピーして学年で共有していたようですが、このところ、紙は全く見なくなりました。それぞれがPCを持つようになってからです。情報共有はすべてオンライン。しかも、今は動画が共有できます。委員の生徒が模範のダンスを踊って動画で配信し、各自はそれを見ながら、動きを覚えていっているようです。全体の練習を始める期末試験後には、ほとんどの動きが全員に浸透していて、かなり短期間で完成に向かっていきます。
時代の移り変わりの中で、創作ダンスの音楽も動きも、そして、制作過程も変わってきました。しかし、1801年の創立当初から受け継がれてきた聖心女子学院の教育におけるダンスの意義は、変わることがありません。ダンスを通して「個」と「共同体」を育てます。聖マグダレナ・ソフィアにも現代の生徒たちの創作ダンスを見ていただきたいものです。
本番がいよいよ近づいてきます。コロナも新しい段階に入った今年度。爽やかな天気の下で、生徒たちが競技にダンスに精一杯取り組む姿を楽しみたいと思います。