校長より
2023.07.03
丘の学び舎 その145
先週はとても梅雨らしい天気が続きました。毎年慣れているとはいえ、不快指数の高まる季節です。先週お迎えした、オーストラリアのLoreto Collegeからの23名の生徒は、冬から夏への季節の変化に、大変辛そうです。週末は小林の生徒のホストファミリーと楽しく過ごし、今日は一緒に登校です。
この季節の楽しみは何といっても、紫陽花でしょう。今年はことのほか、花が大きく、美しく感じます。ロザリオヒルの谷の斜面は、紫陽花畑と化し、校庭のあちらこちらにも、様々な種類、様々な色合いの紫陽花が咲き誇っています。そして、校舎の中も、至る所に紫陽花が活けられていて、私たちの目を楽しませてくれています。
保護者会にいらしたあるお母様が、思わず、「校内の紫陽花が本当にきれいですね。」と声をかけてくださいました。何か、最高のおもてなしができたようで、嬉しくなりました。
小林聖心の卒業生で、高浜虚子のご令孫でいらっしゃる稲畑汀子先生(2022年2月逝去)が詠まれた、紫陽花にまつわる美しい俳句があります。
「紫陽花に色めく風となりにけり」 稲畑汀子
色とりどりの、不思議な紫陽花色に染まった風。そんな風が、今、小林聖心に吹いているようです。どんよりと、重くて暑い空気に汗をぬぐいながらも、紫陽花色に色めく風に、心を憩わせたいものです。
いよいよ7月。夏休みはもうそこまで来ています。