3日目を迎えました。午前中は、江戸幕府直轄領時代の高山陣屋、その陣屋前で毎朝開かれる朝市、そして、昨晩お話をしてくださった津田さんのお店を巡りました。
津田さんのお店では、昨晩、一つの作品が出来上がるまでの細かな作業や、津田さんの想いを教えていただいたばかりなので、子供たちも一つ一つの作品を熱心に見ていました。津田さんが実際に彫るところも見ることができました。守り継がれてきた匠の技も、その裏側を教えていただくことで、より深く味わうことができます。一位一刀彫の魅力や価値を味わいながら、気に入った作品を購入する子供もたくさんいました。改めて、知ることの大切さを感じます。
午後は、いよいよ世界遺産・白川郷に到着しました。早速、森のガイドウォークに出かけ、合掌造りを生み出した白川郷の自然について学びました。例えば、太い柱と柱を、釘やネジを使わずに、マンサクという植物で結束していることや、冬の大雪に押されることで根元が曲がってしまった「根曲り」の部分は強度があるので、梁として使われていることなどを実物を見ながら教えていただきました。さまざまな植物を適材適所に使い分けた昔の方々の知恵に驚かされます。
その後、白川村役場の方、村の猟師さん、白川八幡神宮の方、白川郷の自然環境を守る会の方の4名を招いてのインタビュー学習を行いました。さまざまな視点から白川郷の魅力を語っていただくことを通して、日本の宝とは何かについて考えを深めました。小グループに分かれての活動なので、子供たちは質問したいことを存分に聞くことができました。インターネットやガイドブックでは伝わらない、そこに住む方々の想いに触れることができました。
食事後は企画係によるエンジョイタイム。館内を巡るスタンプラリーをみんなで楽しみました。バスでのレクリエーションにおいてもそうですが、係の友達が一生懸命準備してくれたことに対して、参加する子供たちも全力で楽しむことで応えるところが、この学年の良いところです。
楽しんだ後は最後のミーティング。少しずつ改善されてきたこと、まだ課題として残っていることを言葉にしていきます。疲れのたまった時でも、こうして丁寧に取り組むことが自己を見つめる心を育みます。
明日は最終日。素敵な一日となりますように。